Seita developer blog

ユーザ企業に努めるアプリケーションエンジニアがプログラミング、データベース、OS、SNS、ガジェットなどを中心に備忘録変わりに書いていきます。

Microsoft de:code 2018 参加してきました! #decode18

Microsoft de:code 2018」(2018/5/22~23)に参加してきましたので、参加レポを久々に書きたいと思います。

 

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twitter.com

 

■謝辞

de:code 2018を開催してくださった日本マイクロソフトの皆さま、協賛企業の皆さま、参加者の皆さま、その他の皆さま、有意義な2日間を過ごさせていただきありがとうございました!

来年も予算がつけば、ぜひ参加したいと思っております!

 

■免責

ここに記載する内容は私が聞き取れた範囲での記載となります。

正確なセッション内容を知りたい場合は、Microsoftさんや登壇者の方々からスライドや動画が出てからそちらをご参照ください。

 

2018/5/29  18:21

セッションの資料と動画の公開を開始いたしました!正確なセッション内容はそちらをご確認ください

de:code 2018 公式サイト マイページ

 

また、記載内容は、会社への報告メモをベースに書いているため、文面は少し硬めです。 

 

■ de:code とは?

「de:code」とはMicrosoft社が年1回、5月ごろに開催する開発者向けカンファレンスです。

私自身初参加となります。

 

■私が参加したときの実況ツイートまとめ

togetter.com

 

 

■カンファレンス概要

今年のテーマは「L❤️VE to CODE」 (検索エンジン用: LOVE to CODE)

⇒コードを書き、アプリケーションを動かすことで、個人や組織のより大きな可能性を解き放つことができる。

キーノートの中では「より多くのことを達成できることを支援したい」と紹介

 

 

主に取り扱われた技術要素としては以下の通り

・Cloud
・AI (artificial intelligence)
・MR (Mixed reality)
・IoT (Internet of Things)

 

場所は、「ザ・プリンス パークタワー東京」で行われました。

 

■受けたセッション

●Day1 (2018/5/22)
・KN01 09:30 - 12:30 基調講演 Key Note Transforming Intelligence
    Microsoft Julia Liuson氏、Julia White氏 (Twitter)、Lorraine Bardeen氏 (Twitter)、伊藤 かつら氏(Twitter)、平野 拓也氏

・AD08 14:20 - 15:10 Visual Studio App Center でモバイルアプリ開発/運用サイクルを高速化させよう!
    Microsoft 千代田 まどか (ちょまど)氏 (Twitter)

・DA04 15:40 - 16:30 開発者なのに運用で手がいっぱい?そんなあなたに贈る、クラウド時代に最適なOSSRDBMS、Azure Database for MySQL / PostgreSQL
    Microsoft 伊藤 俊氏 (Twitter)

・18:00 – 21:00 懇親会

●Day2 (2018/5/23)
・CI08 11:00 - 11:50 教えちゃいます! つい熱中しちゃう Azure IaaS ハンズオン トレーニング作成のコツ
    Microsoft 石井 俊明氏

・AD13 13:40 - 14:30 DevOps エンジニアに送る ガチ Kubernetes 講座 with Azure Kubernetes Service (AKS)
    Microsoft 寺田 佳央氏 (Twitter)

・AD44 14:50 - 15:40 Azureお悩み相談千本ノック powered by Azure MVP
    pnop 亀渕 景司氏 (ブチザッキ | いわゆる雑記)、シグマコンサルティング 冨田 順氏

・CI14 16:20 - 17:10 こわくない!Azure 運用管理
    Microsoft 山本 美穂氏 (Twitter)

 

以下受けた基調講演と、セッション、ブースについて

■KN01 09:30 - 12:30 基調講演 Key Note Transforming Intelligence
登壇:Microsoft Julia Liuson氏、Julia White氏、Lorraine Bardeen氏、伊藤 かつら氏、平野 拓也氏

 

www.youtube.com


news.microsoft.com

 

  最初に伊藤かつらさんが登壇されました。

クラウドが当たり前になり、AIがちらりちらりと現れるようになった。

ITはあらゆる個人や組織の在り方を変えるようになった。

Microsoftのミッションステートメントを「地球上の全ての人と組織に、より多くのことを達成する力を与える」と定義し、「Microsoft Azure」、「Microsoft 365」を技術的要素注力している。

技術の核を構成する要素として「ユビキタスコンピューティング」「AI」「マルチセンス&マルチデバイス体験」を掲げていた。

Azureを用いたクラウドコンピュレーティングは浸透してきた。また、AIをサービスとして提供することにより、専門家でなくても使えるようにした。そして「OSを再定義」のシナリオとして、デバイスをまたがったエクスペリエンスについて語り、現在Windows 10デバイスは2億台を超えたが、Windowsだけを使っているユーザは少ない、そのため、Windowsの体験をスマホに、スマホの体験をWindowsにつなげていける「Timeline on Phone」を披露した。

しかし最も重要なことは技術そのものではなく、技術者がどのようなイノベーションを起こすかが重要である。

「L❤️VE to CODE」これが今回のテーマである

「コードを書くこと」「イノベーションを起こすこと」そしてそれで「アプリケーションを動かすことで組織や個人を持つ潜在的な力を引き出す」これがMicrosoftのエンパワーです!

 

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次に、Julia Whiteさんが登壇され、Microsoft Azureについて、お話しされました。

Microsoft Azureを実現する100以上のサービス群を「コンテナ+サーバレス」「IoT」「データ」「AI」の4分野に分け紹介した。

最初に、「サーバレスコンピュレーティングを考えてほしい」と語り、イベント駆動型を実現するため、1秒間に数百万レベルのイベント処理を可能にする「Azure Event Grid」を紹介した。

「IoT」では、2020年までには人口をはるかに超える200億のデバイス接続されると紹介し、「Azure IoT Edge」を利用したBluetoothバイスからTwitterにツイートするというデモンストレーションが行われた。

「データ」では、 Azureの提供する様々なデータサービス、そして、これらのSLAMicrosoftが保証していること、また世界規模でのスケイラビリティが可能なAzure Cosmos DBの紹介とデモンストレーションが行われた。

「AI」とは、「Software + Data = AI」。Azureで様々な言語に応じたSDKを用意していることを紹介、また、サービスとして展開しているため、専門家でなくても利用ができることを強調した。

最後に、Azureの優位性として、「Google + Amazon」を超えるリージョン数を持っていることを紹介し、お客さまの要望(法令、レイテンシなど)に応じたリージョンを選択できる強みを紹介した。

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次に、Julia Liusonさんが登壇され、Developer Divisionについて、お話しされました。

Microsoftの提供する開発環境は、Visual Studio 700万、 Visual Studio Code 360万ユーザに普及しており、最もポピュラーな開発環境であることをアピールした。

ここで、 新しいサービスであるVisual Studio Live Shareのデモンストレーションが行われた。

上記では、場所やOSの違いを意識せず、リモートでソースコードを共有しながら、同時に修正、操作追従、ローカルホストのデバッグデバッグ内容の共有、リモートで立ち上がっているWebアプリへのアクセスなどが披露された。

次にMicrosoftはGuitHub上でOSSに最も貢献している最大の単一企業であることの紹介が行われ、OSSへのシフトが見て取れた。

また、別の新しいサービスであるVisual Studio App Center、Azure Dev Projectsのデモンストレーションが行われた。

最後に、「.NET」について「OSSで開発されているもっともすぐれたソリューション」であり、クロスプラットフォームにも力を入れており、多くの開発者に評価されていると語った。

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次に、Lorraine Bardeenさんが登壇され、Microsoft 365 -Mixed reality- について、お話しされました。

 マルチデバイス、マルチセンスについて、「人が中心であり、デバイスが中心ではない」と前置きを置きながら参加者にこう語った。

Microsoft製品をお使いの方なら、朝起きたらスマホOutlookで確認し、車の中ではSkype通話を行い、職場ではWindowsを使って様々なコミュニケーションを行っているよね?」

Microsoft 365を利用することで、 20億のファーストラインワーカーに貢献することでイノベーションを起こすことができると紹介。

Microsoft HoloLens用アプリ「Microsoft Remote Assist」「Microsoft Layout」を披露し、遠隔支援、空間分析、トレーニング、共同作業が重要だと語った。

国内事例として、建設会社での実証実験を紹介し、図面と配管データなどがHoloLensを元に現実にミックスされる様子が披露された。

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最後に、平野 拓也さんが登壇されました。

平野氏は、改めて、Microsoftのミッション「地球上の全ての人と組織に、より多くのことを達成する力を与える」を紹介し、 「MR」、「IoT」、「AI」について語った。

MRは様々な世界に広がっている。しかし、まだ新しい技術であり、エンジニアが新しい利用方法を考えることで大きく拡大する市場であることを主張した。

IoTについては4年間で50億ドルの投資を行っている。また、2016年に13社で立ち上げた「IoTビジネス共創ラボ」は参加企業が435社まで増えたとのこと。

AIについては多くのリソースをコミットしていると語り、ソーシャルAIチャットボットである「りんな(LINE、Twitterなど)」に世界に先駆け、次世代会話エンジン「共感モデル」を本日(5/22)よりリリースしたことを紹介した。また、障害者を支援するAI技術の開発者コミュニティー「Accessibility Developer Community」を日本で立ち上げたことを発表した。

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■AD08 Visual Studio App Center でモバイルアプリ開発/運用サイクルを高速化させよう!
 Microsoft 千代田 まどか (ちょまど)氏

[マイクロソフト公式イベント #decode18 基調講演で2000人の前で登壇した] Visual Studio App Center のデモ内容まとめ #AD08 | ちょまど帳 | @chomado 's

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 はじめに「開発が終わっても終わりではない」と語り、開発サイクルの重要性、またモバイルアプリでは特に重要であることを語った。

一般的なモバイルアプリ開発のサイクルは「複数デバイスでのテスト」、「ベータ版配布」、「ストア公開」、「ユーザ分析」となる。

ここでモバイルアプリ開発でよくあるケース紹介「ケース1:上司『単体テストが終わったら全体つなげて完成だね!』」、「ケース2:上司『OSは古いOSや、デバイスもサポートしてね!』」。これらは現実的にモバイルアプリの開発に関わらず不可能に近いこと。

これまでもMicrosoftはそれらに対するツールを個々に準備していた。ここで、本セッションのメインとなるそれらのツールを統合した「Visual Studio App Service(以下VSAS)」の紹介とデモンストレーションが行われた。VSASでは、iOSAndroidWindowsMacOSに対応したCI/CDソリューションであり、最大の特徴は、Web上から、Microsoftが管理している膨大な実機で動作を検証することができること。

2015年時点の米国のデータでAndroidの機種は24,093台も存在し、テストの際、実際に使われている実機をカバーしようと思うと「288機種で90%」、「45台で50%」しかカバーできない。

これらをWebだけで完結し、動作不良となった端末の一覧やログを参照できることが最大のメリット。

ちなみに、Webアプリの対応予定は今のところロードマップにもないらしく、プラットフォームアプリのほうが優先度が高いらしい。

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ちょまどさん、サインありがとうございます!!!

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■DA04 開発者なのに運用で手がいっぱい?そんなあなたに贈る、クラウド時代に最適なOSSRDBMS、Azure Database for MySQL / PostgreSQL
 Microsoft 伊藤 俊氏

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 このサービスの最大のメリットは、OSSデータベースのPaaS化提供だと考える。

クラウドを利用しない場合、オンプレミスでは、例えば「脆弱性対応」などで、「影響範囲の確認、エンドユーザへの通知、検証環境でのテスト、本番環境手順書の作成、実施微調整、本番環境での実施、サービス正常性の確認」など、やることが盛りだくさん。

本来、開発者は、アプリ開発や新バージョンのデプロイ、DBチューニングなど、アプリケーションに注力するべきである。しかし、オンプレミスの場合、バックアップ/リストアやネットワーク、冗長性の担保など、運用設計やハードウェア障害といった他業務に時間を割かれることになる。

Azureでは、DBも含めてすべてOSSのPaaSを使ってAzure上で開発が行えるようになった。

Azure PaaS OSSデータベースの強みは、「OSSそのままでMicrosoftによるカスタマイズは行っていない」、「好きな言語、好きなフレームワークで開発可能」「Azureによる組み込み高可用性、秒単位のスケールアウト」である。Azure PaaSの特徴は、「DBへの接続はネイティブ(今までのオンプレミスと変わらない)」、「SSL接続、ファイアーウォール」、「データの暗号化」。

次期バージョンMySQL8.0、PostgreSQL10も準備段階。

Azureへの接続はゲートウェイ経由で接続し、マスター1台、スレーブ2台の冗長構成となっており、障害があった場合は、スレーブへフェールオーバーすることにより、SLA99.99%を実現している。

バックアップ/リストアは標準で実装済みであり、完全バックアップ1週間に1回、差分バックアップ1日2回、トランザクションログ5分に1回行われる。冗長化はローカルリージョンストレージ(LRS)で3重バックアップ、ジオリージョンストレージ(GRS)で3重バックアップに対応し、リージョン間リストアも対応。ポイントリストアとして、標準7日、プラン変更にて最大35日までリカバリできる。

Azure Portalから簡単にリソースの利用状況を確認・監視が可能であり、設定により、異常が検知された場合、特定の条件下でメール送信などが行える。

オンプレミスから、Azureへの移行に関しては、「OSSそのまま」のため「pd_dump」や「pg_restore」にて可能。

パフォーマンスチューニングに関しては、「CPU不足⇒vCoreを増やす」、「I/O wait⇒ストレージ容量を拡大する」ことで対応が可能であるが、それに合わせて、パラメーターもメンテしないといけない。

SQLチューニングに関しても今までと同様のプロセスで問題無し。

Azureで変わる点は以下の通り。

・アップデートはリリース後1か月後程度

・管理者ユーザは存在せず

・データベース設定はコマンドでは付加

・AzurePortalやAzure CLIで行う

・ログ出力はデフォルト無効

・TimeZoonは+9:00を設定することで日本標準時

・ログの保存期間は7日 Azure CLIで保存することが可能。

Azure DB for MySQL PosrgreSQLのメリット

・今までと変わらない利用手順

・Azureならではの可用性、自動アップデートなどのメンテナンス

 

この後のAsk The Speakerです。

質問攻めにしてすみません。。。

 

・バージョンアップのメンテナンス時のコネクションは一時的に切断される。(再接続すれば問題なし)

・バージョンアップの内容次第だが、重要なものに関しては1か月後程度で行われる。

・バージョンアップについては、サイレントアップデートされる。
※ポータル周知等も無し

・メジャーバージョンのサポート終了(バージョンのEOS)については不明。

・アプリケーションからコネクションを張ったままの状態で、30分後にコネクションが切れる問題については、把握していない。

・バックアップは自動で行われるが、時間や手法等の指定はできない。

・パラメーター設定は、Azure PaaSサービスとして制御するもの(バックアップなど)以外はOSS同様設定が可能。

・デフォルトパラメーター値はAzureのドキュメントを参照。

・リージョン内障害のフェイルオーバー20~30秒、リージョン間フェイルオーバーは現在できない。

・レシーブへの書き込み遅延に関しては不透明。

・パフォーマンス改善に関しては、AzureポータルのCPU使用率やIOを確認してプランの見直しを行う。
※基本的に、開発者やユーザからの声がない限りあまりパフォーマンスは意識する必要なし。

・プランで設定するメモリはOS込みの印象を持っている。(伊藤さんの実証実験から)

PostgreSQLのバキュームやindexのrebuildといったデータベース運用は手動。
※将来的には実装されるかもしれない。

・現状、ドキュメントはAzure一般ドキュメントしかない。

 

■CI08 教えちゃいます! つい熱中しちゃう Azure IaaS ハンズオン トレーニング作成のコツ
 Microsoft 石井 俊明氏

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 オンプレミスから、クラウドシフトを加速するにはIaaSに興味を持ってもらうことが重要。社内に興味を持ってもらうには体験が1番。興味を持ってもらうには触ってもらうのが1番で有り、だからこそスムーズに行えるハンズオンがカギとなる。

ハンズオンを行うために重要となるのは、「ハンズオン全体のシナリオを作成」「用語定義」「表情を観察しフォローアップ」「座学を行い、ハンズオンシナリオにつなげる」「動機付け」「ハンズオンとスライドを同期化」などが重要となる。

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■AD13 DevOps エンジニアに送る ガチ Kubernetes 講座 with Azure Kubernetes Service (AKS)
 Microsoft 寺田 佳央氏

 

 

 

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今回のセッションでは、「Lv400」「ガチ」という名前からいろいろ検討した結果、製品説明ではなく、寺田氏の経験を語ることにした。

「これからはすべての会社がテクノロジーの会社になっていく時代」である。デジタル革命により、2000~2014年の間に、Fortune 500のうち、52%の会社が倒産している。また、スタートアップ企業が、新しいサービスソリューションを早くスピーディーに生み出し、大手企業の仕事や仕事のプロセスを脅かしている。そのため、デジタル時代の価値を創造するためには、「スピードを出す為に、DevOps・OSS」「不確実性はトライアンドエラーで」「顧客予想をデータビジネス・ビックデータ」が重要となる。

Agile&DevOpsにて、「生産性は200倍」、「サービスインまでのリードタイムが2555倍」、「障害発生率3分の1」、「障害復旧のスピード24倍」となるデータがある。

これらを解消するためにAzure Kubernetes Service (AKS/k8s)がカギとなる。

動かすだけであれば簡単なコードを記載するだけでコンテナの起動は可能。しかし、k8sをデフォルト値で使うのは問題外。

本番環境で利用する場合、「リソース・ディスク、ネットワーク、無停止更新、可用性、セキュリティ、パフォーマンス、VM」など考えることはたくさんある。例えば無停止更新のコードを書くだけで、コンテナ起動のコードの約3倍のコードを書く必要がある。

k8sは進化が早く、バージョンによって出来ること、できないことが全く違う。また、2000を超える周辺開発、網羅するのは不可能

そのため、今後の動向は追っていくため、注意してみておいてほしい

また、ミスをする前提、ミスをして壊れる前提で、壊れてもすぐに復旧できるシステム作りが必要となる

そして、開発者と運用者の両方のノウハウが必要となる。

ほかの会社で成功したからと言って、まねる意味はない。それはその会社にk8sのエンジニアがいたからである。自社にとって最適なサービスを考える必要がある。

導入を考える場合は、ライフサイクルの早いサービスに最適である。

K8sを導入するにあたり、必要不可欠なのが英語。英語の読み書きの差がエンジニアの世界の差につながる。

エンジニアは英語力によって、問題解決能力が大きく変わると語り、以下のような経験を話された

「私、日本では技術系の調査スピード遅くはない方だとは思うのですが、海外の方とハックフェストをした際に、ネィティブ勢の解決スピードに圧倒されました。私がStack OverflowやGitのissueとか読んでいる間に、「よしお、原因はこれだ!!」って。」

未来は今日から始まるもの。今すぐできることから積み重ねていく必要がある

エンジニアはチャレンジするものだ!

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■AD44 Azureお悩み相談千本ノック powered by Azure MVP
 pnop 亀渕 景司氏、シグマコンサルティング 冨田 順氏

※参加者の質問に対して、Azure MVPがMicrosoft非公式の回答を返すセッション

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・AzureStackでCognitiveは使えるか?
⇒使えません。

仮想マシンがその他のサイズにしないと起動しない。
⇒ポータルとPowerShellでもいえるが、jsonでログが図れるため。

・障害が起こった時にそれをどう知るか?
⇒自分:ポータル上のサービスヘルスを参照。また、サポートへの問い合わせを行う。
 稼働状況はサービス正常化アラートでメールを送ることができる。困ったときは@AzureSupportへツイート!

・日本人からのフィードバックが少ないといわれている。
⇒ feedback.azure.com 。ここにフィードバックを送ろう。

・AzureADの条件付きアクセス非先進認証
⇒サポートしていない。

・AzureADのパススルー認証の構成の仕方
⇒ドキュメント見てください。

・Azure ADのテナントで使うときにどう分けるか?
⇒1社複数テナントで作っていい。サブドメインを切って、子会社用、他社共有用にするなどといった形で設計する。

・AppServiceでTomcatをつくるときに2通りあるけど何が違う?
⇒構成が多少違うだけで、大きな違いはない。単に利便性から用意されている。

・WebJobとFunctionとLogicAppの使い分けについて
⇒WebJobはずっと動かしっぱなしができる。Functionは10分で切れる。ワークフローやコードを書きたくない人はLogicApp。

・Functionsでの認証
⇒1番簡単なのは認証と承認で設定できる。AzureAD認証もできる。

・PaaS系サービスをクローズドな環境で使いたい。
⇒AzureのWebサイトを仮想ネットワークをひくことが可能。SlideShareの「俺の俺による俺のためのApp Service」を参照。

・東と西でDRしたいときのExpressRouteはどう引く?
⇒別の回線業者を利用して、ExpressRouteをひくのがいいかと思う。DRという言葉に惑わされず、いつまでに復旧しないといけないか?を考えて設計する。

・リソースグループは日本語をつけていい?
使えるが基本的にはアスキー文字で利用したほうが良い。

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■CI14 こわくない!Azure 運用管理
 Microsoft 山本 美穂氏

 

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 今回のセッションを聞いて、Azureの運用にどっぷりハマってください。

まず、Azureを運用するにあたり、オンプレミスを踏襲という考え方をやめませんか?

クラウドは、従来の運用と比べ、「システム全体で可用性を担保」「従量課金」「リソースの伸縮性」といった違いがあります。

理想の運用管理とは?を考えるとGoogleのインフラチームの出している「高レベルのサービス状況の確認が出来ると同時に必要に応じて細部の調査・検出が出来ること」だと考えます。運用管理で検討する主要な項目として、「監視、管理、可用性、セキュリティ」などがあるが、例えば可用性で、「1分1秒も止めたくない」となれば、「それはそれなりの構成を考えないといけない」

「オンプレミス時代に落ちたことないよ」という話は単に運が良かっただけです。

Azureには、運用監視をするためのサービスが提供されています。また、Azureから、オンプレミスのシステムを監視するサービスもあります。例えば「更新の管理(Update Management)」では、Windows/Linux両方に対応し、セキュリティ更新プログラムの一覧を出すことができる。

Azureにビルドインされている機能で運用管理のコアとなる監視、管理、可用性、セキュリティを容易にすることができる。

「何が出来るかわかれば」、Azureの運用監視は怖くありません。

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■Hololensコーナー ハニカムラボ ハニカAIのMR体験

 Hololensによって立体に見えるキャラクターとある程度決められた範囲ですがAIとのが行えました。Hololensでは、センサーを用いて、私自身が動いた場合でも、その場に実態があるような3Dアバターを見ることができた。また、会話に関してはLUISを利用している関係上、「誕生日はいつ?」と聞くと回答が返ってくるが、「生まれたのはいつ?」などと表現を変えた場合、認識しなかった。

(技術的な仕組み)

AzureのAIエンジン コブニティブサービスを利用して、音声データを送信し、会話している。

※Hololensの利用者の動きの把握は、ブース内で行われていた。

音声データをAzureに送り、音声をテキストに変換。

テキストをLanguage Understanding (LUIS)に食わせて、自然語解析を行い「誕生日が聞かれている?」などの会話内容がどのような内容か、会話分類をパーセンテージで返却しそれに応じて返事をしている。返答に関しては、事前収録したものから行っている。

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バーチャルYouTuber 「ミライアカリ」 遠隔地との会話体験

バーチャルYouTuber 「ミライアカリ」と遠隔地との会話を体験しました。

(技術的な仕組み)

Azureのコブニティブサービスを利用して、センサーで取得した映像や音声等を、遠隔地に送信している。

遠隔地では、バーチャルYouTuberの中の人がおり、ディスプレイ上部他にあるカメラやマイクを利用し、遠隔地と会話できる。

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■所感

昨年一昨年のJava Day Tokyoとは変わり、今年はMicrosoft de:code2018に参加しました。

1番印象に残っているセッションは、Day1(5/22)、DA04のAzure for PostgreSQLのセッションです。仕事でAzure for PostgreSQLを触っている分実感がわき、Azureの理解度の向上につながりました。

また、Ask The Speakerというセッション後に、登壇者に質問できるシステムは画期的で、Azureで不明な点を伊藤さんに直接質問出来、現在の仕事で不透明や推察でしかなかった仕組みの話が聞け、有意義でした。

また、寺田さんのセッションで「英語の読み書きの差がエンジニアの世界の差につながる」との言葉から、普段から感じている英語力不足を解消しなければと再認識しました。

疑問に思っていることとしては、一般的に今後、PaaS、SaaSが伸びるといわれている中、AIやIoTを除いたAzureに関するセッションの多くは、IaaSを取り扱ったものであり、Microsoftも、オンプレミスからの移行の場合、IaaSに頼らざるを得ないのかな?と感じました。

また、驚いた点としてはHololensによるMR体験です。基調講演でもビデオで見ましたが、実際に体験してみると、思いのほか立体的にキャラクターがでてきて、私自身が動いてもそこに実物があるかのようにみえたのは想像以上でした。

 

■来年参加する人向け

・セッションを受ける際には最前列を狙う

de:codeのセッションは、プレゼンテーション資料だけではなく、デモンストレーションも多くあります。そのため、最前列にいないと操作している風景が確認できず見逃すことがあります。(私は幸い全セッション最前列で見ることができました。)

・セッションの詰め込み過ぎには注意すること

セッションを詰め込み過ぎると、ブースが回れなかったり、Ask The Speakerでの質問等ができなくなります。また、セッションとセッションの間で、休憩する時間もほぼないため、適度に隙間時間を作ったほうが良い。

・荷物はなるべく少なめに、そして軽くする

多量のセッションやブースを回るため、体力的にもきつく、他の参加者の迷惑にもなります。また荷物も増えるため注意が必要です。

・モバイルパソコン(+予備バッテリー)、スマホ(+モバイルバッテリー)は必須です。
de:codeでは膨大な情報が提供されます。仕事で行かれる方は記録をとる必要があるかと思いますが、それを手書きで記録するのは不可能です。また、スライドは撮影可能なため、記録するのに役に立ちます。ただし、バッテリーの減りが早いため、コンセントの無い場所での充電環境が必須。

Wi-Fi環境は毎年用意されるようです。

 

■蛇足と超個人的メモ

出てきたお昼ご飯はこんな感じ

MSさーん!次回は肉食わせてください!肉!

精進料理かと思いました。。

 

 

基調講演でのお言葉

平野さん「ツイッターで平野さんが女装するとの噂があった。カツラぐらい用意すればよかったんですが、、、」(笑)

 

AD08でのちょまどさん「日本のMSアカウントのフォロワー数を超える!!」

出来そうで怖い。。

 

 

 

ちょまどさんに、以前からめちゃめちゃ会いたくて、会いたくて、念願が叶いました。

可愛かったなぁ。。また会いたい。。

そして、Xamarinを弊社で普及させるにはどうしたらいいか聞きたい。。

ちなみにいただいたサインは、大切にします!

 

AD13 寺田さんのセッション

検索する際に「おっとここはググるじゃなくBingりましょう」

 

音声によるREST APIへのコール

あれれ?おかしいぞぉ?

 

基調講演で女性が多かった理由

 

ちょまどさんは、サスケとのカップリングが好きなんですね(ry

 

大森さん「米国のbuildは、MS社員でも無料じゃない!オンラインでkeynoteを深夜に追ってたよ」

 

「MS社員は、ホテルに泊まるように指示が出ていたんですよね。

で、0時開始の会議が送られてきて、『JST?UTCじゃなくて?って混乱しました』」 

 

「Azure + Javaの活用」について話すと、伊藤かつらさんから「Azure + Javaの実績は、Microsoft社内でも、お客さまでもまだまだ少ないのが現状です。ぜひ、コミュニティ活動等を通じて、技術を深めるとともに普及に協力してほしい」とのお言葉をいただきました。

 

伊藤さん、ポスグレのAsk The Speakerで質問攻めにしてすみませんでした;;

正直、PaaSでプレビュー外れたばっかのサービスだと情報がなくて本当に困っていました。

仕事でお聞きした話を活用させていただきます。

 

CI14 山本さんのセッションに参加した際、やけに目線があったんですよね。。

以前に巻き込みリプライしちゃって、ちょっときつめのリプをいただいたため、怖い方という印象をもっていました。。。

あとで聞くと、「最前列真ん中に座っている私を参加者反応のベンチマークにしてた」そうでwwww(先に言ってくれよ(無理))

Ask The Speakerでお話しさせていただいて、印象がごろっと変わりました。

(あとTwitterのBioもみて、さらに印象変わりました(笑)

フォロバありがとうございます!

 

あと、仮想マシンがなかなか上がってこなくて、見てるほうもドキドキでした

 

 

 

 

 

帰りのバスで大森さんとばったり遭遇し、名刺交換させていただいた際に伺ったところによると、私の感触では毎年参加者が増えている印象でしたが、今年も、去年と変わらず2000人程度だったそうです。

Microsoftさん的には、カンファレンスを開くにあたって、2000人ぐらいまでがキャパシティの限界らしいです。